その気持ちの名前は、

氷辻です。

二回目の依頼に行って来ます。

今回は、お友達のリィズちゃんと一緒に。

前回のリリス依頼に比べると、
後々の被害（予定？）者の感情面のフォローとか、
そういうのを考えなくていい分、ちょっと気が楽というか…。
人の気持ちを、助けるのは、結構難しいと思う、から…。

ともあれ。今回は、
ふわふわ…もとい。巨大うさぎの妖獣退治です。
うさぎはちょっと…ちょっとだけねっ、好きなので…。
可愛いらしいので…ちょっと、よろめきそうで危険な気も、するわ…（うう…）。
どんな結果になるか、どきどきするわ…。

でも、今回はリィズちゃんと一緒に出かけられて、
少し嬉しい、かなっ。
ほら、最近、あんまりお話しもできてなかったしっ。
いつか一緒にお料理しようっていう約束も、なかなか守れなくて、
申し訳なかったしねっ。
だから、思い出が作れるといいな、と思うわ。

………



…最近、翼さんと仲良くなれてきたのが、
う、嬉しい、な。

わたしは、今まであまり友達、ってほとんどいなかったし。

昔、
友達になれそうだった人を、
感情の行き違いから傷つけたことがあるから。

相手の気持ちに踏み込むのに、ためらってしまうのだけど。
でも、やっぱり、
自分を好きになってくれる人（なんて、うぬぼれていいのかしら）は、
大切に、したい、と思う。

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兄への手紙

華呼


拝啓、兄さん。
メールがまだ得意でないので、お手紙にしました。

お元気ですか。
と、こないだ風邪を召されたと聞いたところでした。
大丈夫ですか？
最近、急に冷え込んで来たし、昔ほどでないにせよ、まだ体もお強くないんですから。無理しないでくださいね。

近くにいるのに、あまり家に帰れなくてすみません。
その、学校や結社活動が楽しくて…ついお家に帰るのを先延ばしにしてしまっています。
わたしにとっては、これは喜ばしいことなのですが、
お母様からこのまえ、電話で時々帰ってくるようにと言われてしまいました。

そう、また帰ったらお話ししますが、
学校はとても楽しいです。
この前のテストは…いまひとつでしたが（これがお母様に怒られる原因ですね…お勉強も頑張ります）。
最近は運動会もあって、わたしも頑張って参加しました。
わたしのいたクラス、というかチームは優勝できませんでしたが、
色んな競技に参加して、皆さんと一緒に一つのことをするというのが、
こんなに楽しいものかと。
初めて知った気がします。

でも、
少し前に、悲しいことも、ありました。
わたし達には、出来ることというのは本当に一握りなのだなと。
思い知らされました。
でも、それしか出来ないと思っても。
それは出来るからと。出来ることは、頑張りたいです。
それが人のためになるとか、おこがましい気もしますが。
やらないよりはましなんだと…。

今でもそのことを思い出すと、胸が潰れそうなほどつらく、悲しくなります。
でも絶対にそれは忘れない。
そこからたくさんのことを知ったと思います。
わたしは気持ちも力も、全然弱いけど。
少しずつでいいから、強く、なりたいです。

ああ、なんだか変なことをたくさん書いてしまいましたね。
今度の休みには一度戻ります。
が、すぐに寮に戻るつもりでいますので、よろしくお願いします。

あのですね、最近お母様や親戚の方が、
いわゆる「いいお話し」を持って来ているのはご存知ですか？
あれ、兄さんの方から牽制することは不可能ですか？
本当に、すごい困るんですけど。
（笑っている兄さんの顔が思い浮かびますがっ！　全然笑い事じゃないですよ！）
わたしはまだ全然そういうつもりがないのでっ。
まだまだ、たくさんのことをお勉強中の身ですしっ。

兄さん、お家を継ぐか継がないか、まだ決めなくていいって言いましたよね。
ずっと、家を継ぐつもりで頑張って来ましたが、
最近、迷いがでています。
わたしの持つ力は、もっと、普通の人たちの為に使うべきではないかしら。
そういう迷いを…お母様は気づいているのかもしれません。

とにかく。
また帰ったら、少し兄さんの考えも聞かせてくださいね。

それでは、また。
体、大事にしてくださいね。
風邪を甘く見て、無理しちゃだめですよ。

烏兎沼華呼

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二人の共通点

昔（小学校の頃とか）いじめられていたことがある。

華「……ええっ！！」

氷「…何故驚くのかしら」

華「氷辻ちゃんがおとなしくいじめられているというイメージがどうしても…」

氷「どういう意味よ…。まあ、おとなしくはなかったけれど…」

華「（やっぱり…）」

氷「上履き捨てられた時は、買い直して、
　　その請求書を捨てた本人の家に詳細のお手紙付きで送ったり、
　　（…以上のような理由で、お宅に請求書を送る所存です、と）
　　悪口書かれた手紙をもらったら、
　　文法のおかしいところと、接続詞の使い方の間違いと、誤字を添削して、
　　廊下に張り出したり、
　　グループ学習で仲間はずれにされて、先生に注意されても、
　　そんな、人を疎外することによって優越に浸れると思っている低脳な人と学習して、
　　足を引っ張られたくありません、とか言ったりしたし…」

華「なぜでしょう。氷辻ちゃんも酷い目に合っているのに、
　　いじめてた子が結構かわいそうになります…」

氷「まあ、ね。わたしも悪かったな、と思っているのよ」

華「そ、そっか」

氷「本当のこと言ったりして、悪かったな、と」

華「（うわあ。この人全然反省してません…）」

氷「そのあと、授業で座右の銘について勉強して、
　　皆も座右の銘を書きましょう、ということになって」

華「それって、小学校のことですよね。難しいことしてたんですね」

氷「目には頭部を、歯には咽頭部を、と書いたら、それ以降はあまりいじめられず…」

華「氷辻ちゃん…そんな小学生怖いよ…」

そんな氷辻も色々あって、今はかなり丸くなりました。

ちなみに、

華呼はおとなしくいじめられていました…。

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戦争終わって。

氷辻

今治市解放戦に参加した皆さんはお疲れ様でした。
わたしは…残念ながら、６ターン目で重傷を負ってしまったわ…。

最後まで戦いに参加できなくて残念だった。
それでも、学園の目的の半分は果たせたのだものね。
まずまずというところかしら。

最後まで戦い抜いた…えと、友達、には、
お疲れ様を。
勝手ながら、友達として誇りに思う、わ。

同じように重傷を負った方は、お大事に。
しばしゆっくり休みましょう。

応援してくれたソフィアちゃんには、感謝を。
本当に、嬉しかった。

そして、共に戦ってくれたリィズちゃんに、最大の感謝を。
あなたがいたから、わたしはあそこまで戦えたわ。
ありがとう。
お見舞いに、花を送っておくわね。
オレンジの薔薇とか。

…本当は、悔しい。
本当に、悔しい。

最後まで立っていられなかったこと。
同じターンとはいえ、あの子より先に倒れて、
最後まで守れなかったこと。

今のわたしには守りたい物がたくさんあるのに、
その力はまだまだ足りない。

いつか、なれるかしら。
自分が思うように。

大切なものも。
そうでないものも。
全部守れるように、強くなれるかしら。

そのために、身体と、
心を、
鍛えないと。

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願いをかけて。

華呼です。

明日は今治市解放戦ですね。
クラスの方、結社の方、他のお友達も、
皆無事で帰ってくるよう、願っております。

わたしは今回も、応援に回ります。
自結社の方を中心に、応援させていただきますね。

また、楽しい学園生活に戻れますように。